チャンドラ・ボースを語る会2015の報告書
(2015年2月1日 インド大使館VCCホールにて)
2016年2月1日、晴天の日曜日、インド大使館ヴィヴェーカーナンダ文化ホールにて、第三回目の「チャンドラ・ボースを語る会 (118回目の生誕祈念)」が開催されました。参加者は、約100名程、インド人と日本人の割合は半々くらいでしょうか。おかげさまで大勢の ゲストを迎えることができました。
VCCホール
司会
まず、最初のプログラムは、子供たちによる、ヒンディー語の詩の朗読です。長くてむづかしい文章を一生懸命に覚え、披露して いる子供たちの姿は、大変微笑ましいものでした。インドの子供たちは、人前で歌を歌うのが大好きなようです。人前ではとかく遠慮がちな 日本人と違い、インド人は、小さいころから人前に立つことを習慣づけられているのでしょう。
歌を歌う子供
詩の朗読をする子供達
本会のメインテーマである、日本人からのメッセージでは、インド独立のため共に戦ったインドとの歴史的な因縁を身近に感じる ことができました。まず、森喜朗日印協会会長からの祝辞、菅官房長官からの祝電等空気が引き締まった一瞬を味わうとともに、元光機関・ インド国民軍護衛の山本哲朗様からの祝辞、お父様をインパールで亡くされた大山洋様、お父様がチャンドラ・ボースの通訳だった根岸素行様 からのスピーチは、まさにインド独立に貢献した日本人達の息遣いを感じることができました。
森氏からのメッセージ
山本氏からのメッセージ
大山氏のスピーチ
根岸氏のスピーチ
後半はインドからのメッセージです。ネタジの信奉者である、政治家兼経済学者のスワミージャナタ党党首やチャンドラ・ボースの ご親族からのビデオメッセージ、チャンドラ・ボースの失踪について研究を重ね、一昨年単行本を出版したジャーナリストからの祝電等インド からの熱いメッセージを聞くことができました。最後に、インド独立の支援をしてくれた日本への感謝の印として、献血をすることを誓って くれた人々が壇上にあがり写真を撮りました。どうでしょう、この男意気!
献血を誓う有志達
「グリーン・ファーザー」曾孫の杉山氏
九州からは、頭山満翁の曾孫の頭山晋太郎様とインドの緑化に命を捧げた「グリーンファーザー・ミスタースギヤマ」の曾孫である 杉山満丸様がかけつけてくださいました。
インド独立のために協力した日本人(の子孫たち)と、その恩を憶えてくれているインド人達との交流は、初めて出会ったにもかかわらず、 旧知の親友だったかのような温かい雰囲気で満ち満ちていました。
2 時間近く続いたプログラムは、全員起立の中、インド国家斉唱で滞りなく終えることができました。(インド人ボランティアからの 提案で、この日、亡くなったと報じられたジャーナリスト 後藤健二様の鎮魂のため、全員で黙祷をささげました。)
最後になりますが、本会の開催のためにご支援・ご協力頂いた、インド大使館、祝辞・スピーチをくださった皆様、寒い中ホールまで お越しくださったお客様、ボランティアとして協力してくださった方々に心の底より深く御礼申し上げます。
チームネタジ一同
(マンシー新井 執筆)